現場は慣れてるし、技術も一流のエエやつ。背が低いし天井届くか心配やったけどそこはなんとか。
漆を塗りたくってます。
金箔の接着剤として漆を使います。
近年いろんな塗料が開発されていますが、使いなじんで、一番エエ味になってくれるのはやっぱり漆の箔押しかな。
ここで、先駆けて施していた、すり上げが効いてくる。
すり上げ後は拭きあげしやすく、ムラが出にくい。したがって金箔の光沢も均一になるって要領どす。
ゲッツ君が拭きやすいようにこちとら汗ながしとんねん。
後加工しやすい状態でバトンタッチ。これ鉄則。
最初は余裕やったゲッツ君。しか~し壁のでかさに疲れてきたゲッツ。
最後のほうはワシのボケもほったらかしどす。
漆が乾いてしまうと箔がひっつかへんし。頑張れゲッツ。
継ぎ目の金箔を掃除してます。
うまい箔押し師はこのとき継ぎ目がピシッとそろうねん。
お疲れ!
ワシの作業中はほこりだらけやし、漆にかぶれてもらったら気の毒やし「近寄らんとき!」って言いまくりどす。
それに対して金箔押しになるとお客さんが!ギャラリーが!
いつもそうやねん!
箔屋がエエとこ持って行きよるねん。
たしかに綺麗に並んでいく様は見ごたえあるもんね。
ええねん。縁の下で。
そして完成。
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